公簿面積と実測面積とは、どう違うのでしょうか?

土地建物の売買取引には「公簿売買」と「実測売買」の二種類の方法があります。公簿売買とは、法務局や役場に登記された帳簿上の面積による売買契約を云い、実測売買とは、測量士による実測に基づいた面積による売買契約を言います。地価の高い市街地においては、ほとんどが実測売買により、坪単価いくらと云う契約が多い訳ですが、地価の安い田舎不動産の場合、測量費が高くつくと云う理由で、公簿上の売買で済ませるケースが多くなります。この場合、買った後で実際に測量してみたら、坪数が多かったり、少なかったりと云うケースが考えられます。大抵は公簿面積より実測面積の方が多いのが普通です。

【縄のび】田舎不動産で、地目が山林の場合に特に多いのが、公簿面積と実測面積の大きなくい違いです。これは昔、税金逃れの意図と測量技術の問題で少なめに過少申告したせいです。この公簿面積と実測面積の違いを「縄のび」と云います。村によっては、3倍、5倍の縄のびで、法務局に登記された「公簿面積」より「実測面積」の方が大きい場合があります。農地や宅地ではそれ程の大きな差はありません。要は、公簿面積、実測面積にこだわらず自分自身の目と足で現地を確かめ、自分が利用したい目的に充分な広さがあるかどうかの目測の目を養って下さい。尚、実測面積とは、どんな急な斜面の土地でも「水平投影面積」で求積したものです。