1993年(平成5年)1月5日発行 「毎日新聞」の記事の抜粋

晴耕雨読「田舎暮らし」

 小鳥のさえずりで目を覚まし、晴れた日は畑仕事、雨の日は読書─。豊かで便利な都会に住みながら、田舎でのこんな暮らしをふと夢見る人も多いはず。空間と精神的なゆとりのある「本物の田舎」での生活を求める人が多いのだろうか。 「会員は40代が3割以上。自分の将来が見え、子供も手がかからなくなった人が多いようですね。」と、数年前から田舎の物件をあっせん始めた「田舎専科」の福田健史さん(49才)。
 同社の会員向情報誌は、東京、大阪、名古屋の大都市を中心に1,500人近い購読者がいる。福田さん自身、数年前に愛知県鳳来町の山奥に土地を購入、家を新築した。「ずっとこんな環境にあこがれていました。畑があって、山があって、川が流れる─。大半の人が味気ない都会暮らしをしている中で、最高のぜいたくではないでしょうか。」