1993年(平成5年)2月1日発行 実業の日本「オール生活」

会員急増、只今モテモテの
      “田舎売ります”情報

 増えている田舎志向派

 昨今は、田舎暮らしを志向する人たち、週末田舎人が増えてきているという。そうした背景もあって、田舎生活を夢見る都会人を対象に、不動産のカントリー情報を提供しているところもある。  愛知県の北東部、奥三河(鳳来町・作手村・東栄町など)を中心に、岐阜・三重・静岡・長野県下のカントリー情報を提供しているのは「奥三河カントリー」という会社。  同社発行の情報誌は「田舎で暮らしま専科」(A4判、12ページ建て)。  毎月一日発行、年12回の発行で、毎号約30の新規物件が紹介されている。物件の紹介の他に、田舎暮らしのノウハウ、田舎不動産の求め方、カントリー生活の楽しさ、なども盛り込んでいる。  情報誌は会員制で、会員にのみ配布。会費は年3,000円(入会金なし)。  現在、北は北海道から南は沖縄県まで、会員は1,500人。  代表の福田健史さん自身も、プロの目で選んだ土地(鳳来町)に個性的な家を建て、奥三河の大自然に囲まれて生活している。

 会員の目と足で物件を確認

 会員は、情報誌の物件をみて、気に入った物件があれば、会社に連絡、それに応じて同社では、詳細な現地案内図、物件資料を会員に送る。  会員は、その地図をたよりに、自分の足で物件の確認をする。勿論、契約から所有権移転登記まですべてを代行して呉れる。  同社では、田舎の家(土地付建物)だけでなく、土地、山林、田畑、別荘、リゾートマンションなども扱っている。  この手の“田舎売ります”情報はこれから増々、人気が高まることだろう。