「田舎不動産がほしい人は多いけど、どこまで本気なのか。だから、会員制の機関誌でいろいろな物件をみて勉強して選んでもらう。何より惚れる物件に出合ってほしい。」 昨年9月に田舎不動産専門の「奥三河カントリー」を設立。自らを“田舎暮らしの仕掛人”と呼ぶ福田健史さん。昭和18年、豊川市生まれ。国府高校を卒業後、家業の理容店を継ぐ傍ら、広告に興味をもち、広告会社「豊川かわら版」を始める。建築・不動産業の広告を扱ううちに「不動産業は土地や建物だけを売るのではなく、売りたい人と買いたい人との橋渡しをする情報産業」と気付き、27才の時に不動産業に転職。 売り主ではない仲介不動産会社が物件をチラシ広告で販売すると云うスタイルを日本で初めて確立するなど、M豊橋ハウジング情報、M三河マイホームの専務取締役として、建て売りを主体として事業を拡大。8年前、たまたま扱った鳳来町の物件を下見した際、「ここに住みたい」と足がすくみ、別荘のつもりで購入。しかし、居心地のよさに住みついた。そして、きっと自分のような人が増えると田舎不動産に着目。田舎不動産部門を開設、そして独立。会員制で、中部5県の物件を紹介する機関誌を発行し続け、日本初の不動産の通信販売システムの確立をめざす。また、高級輸入住宅や米国のトレーラーハウスなども、質の高い舶来の良さに惚れて手懸けている。 「若い頃は、事業を拡大することに夢中だったけど、今は田舎暮らしを楽しみたい」と、陶芸や菜穂子夫人とともに家庭菜園、庭づくりなど充実した毎日を送る。信条は「人の価値観でなく、自分自身の価値観」。 |