「田舎で暮らしま専科」編集だより 
 2013年12月号(279号)  
●あ!っつと言う間に今年も師走になりました。秋らしい青空だなぁ〜と陽気の良さを堪能する間もなく、今季の冬は全速力でやってきたように思います。例年になく寒暖の差が激しかったせいか今年の紅葉は色が鮮やかで、とても綺麗だと感じました。夏は夏らしく暑く冬は冬らしく寒くなると景気も良くなるんだそうで、既に冬物商品の売れ行きが好調との事です。今年は早目に積雪がありそうなので車の冬仕度もお忘れなく。

■草刈りボランティア
11月3日に新城市黄柳野地区の草刈ボランティアに行ってきました。今回も里山維持のお手伝いと刈払機の技能向上を目指してシッカリ働きました。
   
午前中の草刈り作業を難なくこなした後は、参加者全員で手打ちうどんと炊き込みご飯を作っての昼食でした。
   
午後からは1年間ほったらかしという場所の草刈です。現地を見てビックリ!背丈が1m 強程まで伸びた雑草が生い茂っており、地形すらわからない状態でした。とりあえず作業をしようと踏み込んだのですが、思いもしないところに窪みがあったり急傾斜になっていたりと足場の悪い状況での作業です。以下、その作業成果です。 
作業前
  
作業後
  
をご覧ください。 草刈り後は、8月の草刈作業時に種まきした蕎麦の収穫作業です。蕎麦を収穫するのは初めての経験でした。蕎麦の茎は根元から真っ直ぐに伸びているわけではなく、地面を這う様に生育しながら上方向へ伸びているものなんですね。茎は簡単に折れてしまうし、こんなに収穫し難いものとは思いもしませんでした。
  
今回収穫した蕎麦は、次回の草刈りボランティの昼食で使用するそうです。草刈作業は大変でしたが、次回に繋がる「食」の楽しみもあり、刈払機の練習も兼ねて今後も積極的に参加したいと思います。同じ日に東栄町で「東栄フェスティバル」が開催されていたので立ち寄ってみました。以前から興味があった、東栄町の東薗目(ひがしそのめ)を拠点に活動しているプロの和太鼓集団「志多ら」の生演奏を聞くことができ大満足でした。

 2013年11月号(278号)  
●9月29日(日)に豊根村の田んぼオーナーに行ってきました。今回は大事な稲刈りですのでハリキッて参加です。
   
日頃の運動不足もあり、結構しんどいですね。でも(機械化される前の)昔の人はこれをあたりまえの様にやっており、そのお蔭でご飯が食べられたのですから改めて感謝感謝です。もちろん機械化が進んだ現在でも同様です。
   
お楽しみの昼食メニューは、とろろ飯、鮎こく(鮎入り味噌汁)、カボチャ、香の物、リンゴです。
   
昼食後はヒルトン名古屋の方々主催で大縄跳び大会となりました。 今回も良い汗をかき楽しい時間を過ごさせてもらいました。移動を含め一日行事ですが、普段の生活に無い時間を過ごした実感があります。何事も経験ですね。次回は収穫祭です。「終わり良ければ、全て良し」で、今年の〆に行ってきたいと思います。
   

●田舎暮らしは健康第一
理想の物件と巡り合い、いざ田舎暮らしを楽しもうと思っても予期せぬ病気が見つかってしまってはもともこもありません。郊外には大きな病院や専門医も少ないので、通院しながら田舎暮らしというのも通院に時間がかかりすぎて現実的ではないようです。入院して完治可能であれば退院後に田舎暮らしを楽しめば良いのですが、定期的に都会の病院に通院が必要となるとなかなか大変です。とは言え、いつどのような病気を発病するかはわかりません。ですので、せめて田舎暮らしを開始する前や不動産購入を決意する前には人間ドッグなどの健康診断を受診されることをおススメします。一度購入した不動産は利用しなくても定期的なメンテナンスは不可欠です。田舎の集落内にある物件であれば、近隣住民へ迷惑をかけないように定期的な草刈りも必要ですし、建物も風通しを良くしておかなくてはすぐに傷んでしまいます。田舎の家は湿気の多い山林や田畑に囲まれているので、空家になってからの傷みの早さは驚くほどです。ですので「買うだけ買っておこう」という判断をする場合でも、定期的なメンテナンスが可能な健康状態かどうか診断しておくと良いと思います。
  2013年10月号(277号)  
●敬老の日の3連休を襲った台風18号は数十年に一度という大雨で各地に甚大な被害をもたらしました。自然災害は人間の予測を超えて発生するので、今も昔も被害を完全に防止することはできません。ただ過去の経験を生かし防災意識は高まっていると思います。平成25年8月30日(金)に運用開始された「特別警報」が今回の台風で発表されました。「特別警報」が発表されたら、ただちに命を守る行動をとってください。日常の風景からは想像もつかない災害が想定されるということですので、油断せず積極的に情報収集や避難を心がけましょう。

■すずめの学校ー草刈り応援
8月25日(日)に新城市黄柳野地区で草刈りを行ってきました。黄柳野地区は里山が広がる地域ですが、残念ながら高齢化・過疎化が進み山林や田畑の管理が十分に行き届き難い状況にあるそうです。今回、愛知県の山村振興室の『三河の山里サポートデスク』を通じて黄柳野地区で活動されている「すずめの学校」にて草刈りボランティアの募集がありましたので参加した次第です。雨の場合はビニールハウスでの作業で、雨があがれば草刈り作業を行うとの事。現地に着く頃には雨がかなり小降りになっており、屋外での草刈り作業がイケるかぁ〜と思える状況になってきました。関係者の紹介と作業説明後、雨があがったので草刈り作業を先におこなう事になりました。私自身、昨年春先の豊田市内での草刈り作業依頼の刈払機の使用です。先ずは拝借する刈払機の燃料を入れ、恐る恐る作業を始めました。
   
最初は平坦地の作業で、刈りはじめるとコツも思いだせ順調に作業が進みます。時折、刃が地面を叩く事もあり、まだまだ修行が足らんなぁと認識しながらコツコツ作業を進めていきました。休憩後、今度は傾斜地の草刈りを行いました。この傾斜地、面積はそれ程広くないのですが傾斜角が目測で40〜60°位あるところで傾斜地に立って踏ん張りながらバランスをとって刈払機を動かすのは結構大変なんですね。 平坦地と違い、地面と刈払機の歯の角度を調整するために腕の力を使って刈払機を振る事になります。
   
草刈り作業中に改めて感じましたが、この日は天気が崩れていたのでそれ程気温が上がりませんでしたが、快晴で気温が上昇している中で作業するのは殺人的な状況ですね。地元の方と雑談している話にもあがりましたが、地元の御婆さんなどは早朝の涼しいうちに草刈りを行い、昼は昼寝、夕方の気温が下がったときにまた草刈りを行うといった工夫はしているそうです。午後からは雨粒が大きくなってきたので、ハウスの中で収穫作業となりました。 ハウス内外では、トマト・ナス・オクラ・枝豆等を収穫しました。私の自宅でも、以前、家庭菜園でオクラを植えていましたが、ココのハウスのオクラは比べ物にならないくらいに丈が大きいですね。
  
やはり、農家が育てるのと素人が育てるのでは全然違いますね。最後に畑に蕎麦を撒いて作業終了です。皆さん、天気の良くないなか、お疲れさまでした。また、最後に収穫物のお土産まで頂きありがとうございました。刈払機の練習と鈍った身体への刺激を兼ねて、このような応援事業には継続して参加したいと思います。
  2013年09月号(276号)  
●新城市の北西、巴川沿いを走る県道435号線沿いに、知る人ぞ知る隠れ家的雑貨店「NAYAハウス」があります。その名の通り納屋を利用したお店で、昭和初期には水力発電を利用した製材所だったのだそうです。その名残がNAYAハウスの隣に産業遺跡として保存されています。店内に所狭しと並べられた個性的な商品はもちろん、納屋自体も一見の価値のある興味深いお店です。東京や海外で仕入れた雑貨やTシャツ、古布、ランプだけでなくオーナーさん手造りのかわいらしい和風オーバーオールが並んでいて和洋折衷、新しさと古さが混在する不思議な雰囲気を醸し出しています。
   
お店のオープンは不定期で入店できるかどうかは運次第でもありますが、遠くから足を運んでくれる常連さんも多いそうです。皆さん一歩店内に入るとその居心地の良さについつい長居をしてしまうそう。確かに来店客のアルバムを開いて見ると皆さん穏やかな顔つきをしていら っしゃいます。
   
そう言う私も相当の長居をして楽しい時間を過ごさせて頂きました。そんな素敵なNAYAハウスですが「少しずつ」閉店することになりました。少しずつ・・?!とは、NAYAハウスだけでなく大正元年築の母屋も含め新しいオーナーさんを探すことになり、良いご縁を待ちながらの閉店日未定の閉店セールなのです。NAYAハウスの近くには地元で有名な紅葉の名所もあります。紅葉はまだまだ先ですが残暑厳しいなかにもそろそろ秋の気配が漂い始める頃です。小さな秋と一緒に「NAYAハウス」を探してみては如何でしょう。
■「NAYAハウス」  営業時間:13:30 〜    不定休     (雨が降ったらお休み)
 所在地/新城市作手大字高松字島4

■夏ならでは・・
庭の立スイセンでペットのセキセイインコの鳥カゴを洗っていると、カブトムシが排水パンの排水口にハマってジタバタしているのに気付きました。何故こんな所に?と思いつつ、排水口から救出すると自力で歩きだしたのでひと安心。雄のカブトムシにしては小柄で最初は雌かと思ったくらいです。小柄が災いして排水口にハマってしまったのかもしれません。よくよく観察すると口から餌を吸うときのオレンジ色の毛を出しっぱなしなので「お腹がすいているのかも?!」と思い、ゴミ箱からスイカの食べかすを探し出し水洗いしてからカブトムシをスイカの皮に乗せてみました。すると案の定皮にへばりついたまま動かなくなりました。
    
良し良し、と思いながら視線を移すと立スイセンのすぐ横にある桃の木の葉に蝉の抜け殻が付いているのに気が付きました。気にしていない身近な所で日々いろんな「生」がそれぞれの生を全うしているのだなぁと思ったのでした。人は成長すればするほど、こういった些細な事に気づき難くなるようですが、興味の有無だけでなく目線の高さも関係するのかもしれません。
   
 2013年08月号(275号)  
●郡上市高鷲町の大型別荘地ニューパークひるがのへ物件下見に行った際、見慣れない花に目が止まりました。野草だと思うのですが平地では見た事がありません。かなり個性的かつ特徴的な花姿をしていて、いったい何がどうなったらこういった花姿になるのかと不思議に思いながらシゲシゲと眺めまわしておりました。
  
花の名前は全く見当がつかないので、事務所へ戻りインターネットで検索してみました。的確なキーワードすら入力できず苦戦しましたが、ようやく「ヤマオダマキ」 だと判明しました。五角形の花の形が苧環(おだまき)に似ていることから名付けられたそうですが、ここで更に「おだまき」って何?!和菓子のおだまきの事では無いと思うので、再び調査。苧環(おだまき)とは、紡ぎ糸を巻く糸巻きの事だそうです。なのでオダマキソウはイトクリソウとも呼ばれるようです。ここまで調べても「紡ぎ糸を巻く糸巻き」と花姿が似ているのかどうかピンときません。5片の萼片(がくへん)には跳ね上がった長い管状の距(きょ)があるので、この距が糸巻きに似るといえば似ているのかも。同じ場所でも、季節によって目にする風景が変わることを実感した発見でした。

●郡上八幡 徹夜踊り
表紙の物件を下見した際、川の向かい側から物件を撮影しようと街中を通りぬけたとき、大きな郡上踊りの提灯が目にとまりました。家の軒先にも小さな提灯が飾られていて郡上踊りのシーズン到来を告げていました。郡上踊りは徹夜踊りが有名ですが踊りそのものは7月13日から32夜に渡って開催されているそうです。
    
徹夜踊りは8月13日、14日、15日、16日の4日間。おどりコンクールや花火大会、変装おどりなどの催しもあるそうです。 また郡上おどりの古(いにし)の形を伝える「昔おどり」が9月13日に開催されます。ゲタの音と唄声と篝火の江戸時代の郡上おどりが再現されるそうです。仕事で観光地へ行くことは多いですが観光している時間はほとんどなく、観光情報だけを仕入れて帰る日々です。吉田川で水遊びを楽しむ子供たちの姿を眺めながら、しばし観光客気分を味わうのでした。
   

●熱中症に気を付けて
厳しい暑さが続いており熱中症による救急搬送が連日のニュースで話題になっています。熱中症の主な原因は「汗をかけない」「脱水症状」という代謝系のトラブルによるもので、めまい、頭痛、立ちくらみ、吐き気、こむら返りなどの症状がでるそうです。気温だけでなく湿度が高いと汗をかいたり揮発しにくくなるため、皮膚から体温を下げることが難しくなってしまうそうで、蒸し暑い日は特に注意が必要です。こうした熱中症を予防するには、「暑さになれる」「真夏は外に出ない」「水分補給」「気温を把握」「休憩・睡眠をとる」という5つのポイントがあります。身体の温度感覚はあてにならないことが多いので、温度計などで室温、外気温などを把握し、それに応じた対策や行動を心がけながら物件下見を楽しんで下さいませ。

         
  2013年07月号(274号)  
●弊社では交通手段としての最寄りICからのアクセスについて「距離」で表記する様にしています。自動車で走行する場合の各個人の走行速度を考慮すると時間表記では誤差があると思うからです。とは言え、市街地と郊外では同じ30qの距離でも平均速度に大きな差がでます。市街地走行の場合は時速30qを目安にするとよいですが、郊外では信号が少ない事もあり、法定速度分の距離を1時間で走行できたりします。個人的にそれを実感するのが、美濃加茂市から郡上・下呂市方面に抜ける国道41号線です。加茂郡川辺町から北はアップダウンや信号も殆んど無く交通量も比較的少ないのでスィ〜スィ〜なんです。加茂郡白川町・郡上市(東部)・下呂市など国道41号線を利用する地域では、最寄りICからの距離を示すと遠く感じるかもしれませんが、体感距離としてはさほど遠いと感じないと思います。弊社では物件資料や口頭での説明だけでなく、お客様自身で物件を直接見て頂く事を推奨しています。写真や資料だけでは判らない事が見えてくるからでもありますし、何より田舎物件探しにおいて何を優先するのかという、ご自身の希望を明確にしていくことができます。探していた地域ではなかったけれど行ってみたら案外良かった、なんて出会いもあるかもしれません。実際にお客様の予想外の決断にびっくりさせられることもあります。そういう掴み所の無さも田舎物件の魅力なのかもしれません。

●田舎家の屋根裏事情
家の周囲が緑に囲まれた自然豊かな環境を好むのは、なにも人間に限ったことではありません。野生動物として豊かな自然を満喫しつつ、ちゃっかり人間の住まいを間借りして、雨風をしのいで快適に暮らしている輩が田舎家の屋根裏や床下にいたりします。コウモリ、ネズミ、ハクビシン、イタチ、アライグマ、ムササビ、アナグマなど、 種類はさまざまです。住みつかれてしまうと騒音や糞尿に悩まされることになります。被害に気付いたら害獣駆除業者へ駆除を依頼することで解決可能です。郊外のホームセンターには駆除業者のチラシが置いてあったりしますので、興味のある方は確認してみてください。自然豊かな環境で暮らすということは、先住の生き物とも上手にお付き合いしていく覚悟が必要です。 田舎で人間以外の生き物を排除しようと躍起になって殺虫剤や忌避剤を振り回して暮らすにも限界があります。生き物が苦手な方は、田舎で不動産を所有して自己管理していくことが可能かどうか自問自答してみると良いと思います。最近は少なくなったかもしれませんが、夏には大人の掌サイズの蛾が網戸にしがみついてきたりします。カブトムシやクワガタも飛んできて夏の夜の網戸は賑やかです。そんな状況を楽しめるのも田舎暮らしの醍醐味です。
 2013年06月号(273号)  
●先日中津川市へ下見に行った日はちょうどアユ友釣りの解禁日だったらしく、川の中には大勢の釣り人の姿がありました。あぁ今年も夏がきたなぁ〜と思える光景でした。道路端の電光温度計には気温30度が表示された日もあり、これから暑くなるなぁと少しゲンナリです。現在下見に使用している車はクーラーが壊れたままで、昨年の夏は熱中症にならないよう車に冷凍飲料水を入れた保冷箱を置いて暑さを乗り切ったのです。田舎道を運転しているときは車の窓を全開にしておけば大丈夫なのですが、問題は市街地です。窓を開けても入ってくるのは排気ガスまみれの熱風なので、窓を閉め切って冷凍飲料水を首元にあてながら市街地を抜けるまで我慢。市街地を抜けたときの解放感はたまりません。窓を開けて走行していると場所の違いによる気温の変化がよくわかります。山間部に入ったときに流れ込んでくる冷たい空気の匂いや感覚は、車のクーラーが壊れているからこそ味わえるのです。と、前向きに考えて今年の暑さも乗り切ろうと思います。

●今年も「豊根村田んぼ」参加 5月12日(日)に、昨年に引き続き豊根村の田んぼオーナーに行ってきました。
   
今回は第1回目の田植えです。 割り当ての区画に稲を植えていきます。今年も品種はチヨニシキです。隣りの御夫妻がセッセと進めるなかで、(こんな感じかなぁ〜)(曲ってないかなぁ〜)などと考えながらチマチマと進めておりました。そんな状況が以下の写真です。
   
取材に来ていた一般社団法人地域問題研究所の藤さんに声を掛けられながらも1人で励んでいましたが、流石にそのペースでは時間内に終わらないと感じたらしく『助っ人呼びましょうかぁ〜』と声をかけてくれました。すると、この田んぼオーナーの常連で職場単位で参加されているヒルトン名古屋の方々が助っ人として手伝ってくださいました。感謝感謝です。作業が終わったら昼食です。全員手足を洗った後に移動します。そうそう、この時、ブラシを持参すれば良かったと思いました。手足を洗うのに泥が結構落ちにくいんですよね。来年は忘れずに持参です。昼食場所では地元の方々が準備を進めてくれていました。五平餅が美味しそうです。他に地元の山菜と汁でいただきました。 次回は6月に草刈りがあります。また次回楽しみたいです。

  
 2013年05月号(272号)  
●新城市内の物件案内の後に県道81号線沿いを走っていると、新城市黄柳野あたりの川の上を鯉のぼりが泳いでいるのに気付きました。お日様をあびて気持ち良さそうにそよ風に吹かれて泳いでいました。この鯉のぼりは地域の行事ではなく地元の個人の方が掲げたものなのだそうです。田舎道を走っていると4月上旬から立派な鯉のぼりを掲げるお宅を見かけたりします。お孫さんの喜ぶ顔を想像しながらお爺ちゃんお婆ちゃんがハリキッっているのかなぁと想像すると微笑ましいですね。 この近くに新城市立山吉田小学校がありましたが今年の3月31日で閉校になったそうです。今年度からは山吉田小学校と黄柳野小学校が合併し全校生徒68名で新しく始まるそうです。滝を登る鯉のように逞しく育って欲しいですね。
   

●電気の引き込み費用は誰が負担する?
公道から外れた山間部の土地であっても、周囲1q以内に電柱があれば電気の引き込み工事は電力会社が無料で対応してくれると聞いていたのですが、原発事故以降は事情が違ってきているようです。先月、公道から800m程度離れた土地への電気引き込み工事について電力会社へ問い合わせたところ、公道に設置された電柱から延長して1本だけ引き込み用の電柱を設置するがそれ以上は自己負担で電気工事店に依頼して対応して欲しいと言われました。電力会社としては個人の専用線は採算が合わないため工事できないというのが理由のようです。原発事故以前は採算云々を問題視することはあまり無かったのではないかと思うのです。原子力発電所が休止状態で電気料金の売上が低迷していて設備投資にまわす余剰金があまり無いのでしょうか。いずれにしても山間部への電気引き込みは以前ほど気軽にできなくなってきています。どんなに田舎で暮らしても「便利」さは失いたくないのが人の性。とは言え「原発反対」を叫ぶなら多少の不便や自己負担には目をつぶる必要があるのかもしれませんね。

●農地の売買と地積調査
本誌コメント欄の「地目」が「畑」または「田」になっている土地は農地法による規制があり農業に従事していない人が購入するには農地法3条か5条許可が必要になります。農地法3条は農地を農地として購入する場合で、農地法5条は農地を農地以外に転用する目的で購入する場合に必要な許可申請です。許可の基準や審査期間は各市町村毎に異なるので地元の行政書士を通じて農業委員会へ申請するのが一般的です。しかし「農業振興地域」内にある農地は原則として農地法5条申請が許可されませんし、市街化調整区域内の農地を宅地として転用利用することも原則できません。農地法によるこういった規制は、農地売買を制限することで農地を守る目的があるのですが、山間部の耕作放棄され荒れていく農地を目にすると有効に機能しているとは思えない面もあります。数年間放置され雑草や雑木だらけになった農地は行政が実施する地積調査等で雑種地や原野、山林に地目変更されることがあります。農地法で守っている農地を地積調査で簡単に非農地化してしまう縦割り行政の対応に理不尽さを抱かずにはいられません。昨年、某地域で行われた地籍調査で売買対象地の農地が原野等に地目変更されそうになった際、土地所有者様へ異議申し立てをしてもらい農地のままにしてもらったことがあります。地目変更されると、売買対象地へ移住した方が新規で農業資格を取得する為に必要な農地面積を満たさなくなり、農地所有権を取得できなくなってしまうのです。地籍調査の際は農地売買が困難にならないよう、中途半端な面積の農地を残さないよう農地法を考慮した対応をして欲しいですね。
 
 2013年04月号(271号)  
●我が家の春は梅の花に始まりさくらんぼ、姫椿、シデコブシ、ミモザアカシアが開花して賑やかです。花を眺めていると何処からやってきているのか日本ミツバチがせっせと蜜や花粉を集める姿も観察できます。3年前に我が家の庭に巣箱を置いて日本ミツバチの飼育に挑戦してみましたが、サックブルードウィルスに感染してしまったらしく1年半で巣箱を捨てて逃避してまいました。 写真は3年前撮影した日本ミツバチの群れがキンリョウヘンの花に誘われて大群で飛来し、設置しておいた巣箱に入っていく様子です。毎年この季節になると日本ミツバチ飼育に再チャレンジしたいと思うのですが、スズメバチの大群も飛来してくることがわかり、住宅密集地での飼育に躊躇しています。会員様へご紹介している弊社取扱物件の中には養蜂向きの良い環境の物件もあり、つい「ミツバチ飼えますよ!」とPRしてしまいます。実のところ蜂蜜にはあまり興味がなく、蜂の群れそのものに興味があります。毎日せっせと働く姿は健気でかわいらしく見ていて飽きません。身近に生き物のいる暮らしは楽しいなぁと思うのでした。
             
●新城市内の弊社取り扱い物件内には湧水がたまる小さな池があります。3月中旬に売買契約のため訪ねたところ、どこからか蛙の鳴き声が響いてきました。池をのぞいて見たところ大きな蛙がひしめき合っていました。どうやら恋の季節到来で周辺からヒキガエルが集合してきているようなのです。大人の掌サイズ程ある大きな蛙が群がって いる様子はなかなかお目にかかれないので、しばし人間も興奮しながら観察しました。寒い冬を耐えて新しい命を繋いでいく健気な姿は感動的ですね。民家の敷地内にこういった生き物の集う場所があり、その環境が守られているのは素敵なことだと思いま     
●今月号23番でご紹介している大鹿村の土地は大鹿村中心部を見下ろす景観の良い場所です。 周囲は山林や原野に囲まれた静かな環境で遠くの山並みの眺望が素晴らしく、浮き世を離れた別世界のようです。街中の豊かさや便利さとは無縁な空間ですが季節を五感で堪能できる場所だと思いました。下見時は曇っていたので少し残念でしたが晴天ならどんなに素晴らしかったろうと想像するのでした。

        
 2013年03月号(270号)  
●まだまだ寒い日が続いていますが、下見をしていると所々でロウバイが咲いているのを見かけるようになり春が近いと感じます。 パッと眺めただけでは殺風景な野山もじっくり観察してみると芽花の蕾を見てとれます。今の時期杉は花芽をたくさん付けているので杉のある部分だけ山が茶色に見えます。花粉症で目の敵にされる杉の木ですが花粉を付けない杉が普及され始めたそうです。「はるよこい」と命名された杉で、富山県農林水産総合技術センター森林研究所が平成4年に発見した無花粉スギをもとに交配し開発した品種なのだそうです。とは言え無花粉スギには賛否両論あるようでまだまだ普及には時間がかかりそうです。今年も花粉症の方には辛い季節の到来です。不思議と杉林に近い田舎に居ると症状が出ないか軽いそうです。空気が淀んだ都会を離れて田舎の清んだ空気で暮らしてみると花粉症の煩わしさから解放されて健やかな春を過ごせるかもしれませんね。

●マダニ媒介の感染症にご注意
最近、マダニが媒介するウイルス感染症 「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS) による国内死亡例が報告されています。感染すると6日から2週間の潜伏期間を経て、発熱やおう吐、下痢、せきなどの症状が出るそうです。重症化すると死亡するケースもあるとのことで野山に入る際には充分に注意をしてください。風邪に似た症状のようなので自己判断は難しい気がするのですが、もしマダニに咬まれて数日後に上記のような症状が出た場合は医師の診察を受けるようにしましょう。私は仕事がら1年中野山を歩き回っていますので昨年春はマダニ、夏は山ビルに献血しました。野山に入れば当然存在している生き物ですので、過剰に怖がらず正しい知識をもって対処するように心がけましょう。

●豊根米プレゼントに当選された名古屋市脇田様からお手紙を頂きましたのでご紹介させて頂きます。
「豊根米をありがとうございました。送られて来たときは、まず当選したことに驚きと喜びで一杯でした。早速手巻き寿司にしておいしく頂きました。今回初めて生産者の苦労を身近に感じることができました。これからもお米は一粒一粒大切に味わって頂きたいと思います。」
ご感想ありがとうございます。喜んで頂けて弊社も嬉しいです。 可児市柴田様は弊社事務所前の県道を時々通るということもあり直接受け取りに来て下さいました。柴田様は先々代からの会員様で私が知らない過去の奥三河カントリーについて良く知る方でもあります。時々フラっと事務所を訪ねてくださいます。先日は自家栽培のグレープフルーツを置いて行ってくださいました。グレープフルーツと聞くとアメリカ西海岸の温かい地域のフルーツという印象がありますが犬山市内の所有地で育てたものだそうです。お味の方は酸味が強くチューハイに入れたら絶品でした。ごちそうさまでした。
 2013年02月号(269号)  
            
●上の写真は豊田方面への下見中、大坪町から黒坂町へ移動中に通った狭い県道沿いで、思わず車を止めて見とれてしまった景観です。山から土手にしみ出た湧水が外気に冷やされツララになっています。その日の昼過ぎの気温は国道沿いの電光表示板によると2度。豊田市内で寒冷地のような景観を目にすることができて驚きでした。今冬の寒さは厳しいので偶然目にできたのかもしれません。日頃走らない道を通ると意外な発見があります。
    
豊田の氷壁に感動した数日後、田原市へ物件下見に行きました。海風が吹くので外を歩くと肌寒いのですが、残雪や氷の気配はどこにもありません。点在する広大なキャベツ畑では春キャベツ収穫の真っ最中です。いちご狩り農園の看板も目につき、ひと足早い春を感じながらの下見となりました。道の駅「田原めっくんはうす」近くの国道沿いは菜の花が満開です。同じ愛知県内でも地域によってかなりの気候差があるというのがよくわかる興味深い下見でした。 山間部は道路に残雪があったり凍結している場合がありますので、2輪駆動のノーマルタイヤ車の方は無理をしないように充分お気を付けください。

●豊田市農山村地域  定住希望者相談会
豊田市山間部で不動産をお探しの会員様へ、豊田市の行政が実施している定住希望者向け相談会をご案内します。 豊田市の農山村地域へ定住希望している方を対象に、毎月第一金曜日(午後5時から2時間程度)に里山くらし体験館「すげの里」で相談会が開催されています。住居の確保や、農山村地域での暮らしに関する様々なことについて、「とよた都市農山村交流ネットワーク代表」山本薫久氏が相談対応されてます。 相談希望の方は事前に足助支所へお問い合わせください。
【問い合わせ先】  豊田市役所 足助支所  
〒444-2424 豊田市足助町宮ノ後26-2      
TEL:0565-62-0600      FAX:0565-62-0606   

●豊根米 当選者発表
田舎専科268号の編集だよりでご案内しました豊根米プレゼントに、多数ご応募頂き誠にありがとうございました。当選者の方は下記の5名の会員様です。  
■愛知県春日井市−−松本 様  ■ 名古屋市−−山本 様  ■名古屋市−−宮本 様
■    名古屋市−−脇田 様  ■岐阜県可児市−−柴田 様     おめでとうございます♪
資料請求に「豊根米希望」の文字を見つけたときはとれも嬉しかったです。ご応募くださった会員様、本当にありがとうございました。残念ながら今回当選されなかった会員様も、またの機会にぜひご応募頂けると幸いです。
 2013年01月号(268号)  
●新年明けましておめでとうございます。今年もご愛顧よろしくお願いいたします。昨年はタイからお越しの買主様の売買仲介を承りました。私自身も意図していないところで奥三河カントリーは国際派不動産屋なのです。と言うのは冗談で実はインターネットの成せる技なのです。日本語表示されるパソコンをご利用のお客様は世界中どこにいても奥三河カントリーのホームページで不動産探しができるのです。以前から香港や台湾、北京等、海外在住中のお客様と電子メールで情報交換し帰国された際に物件案内したりしています。国際郵便や電話での情報交換では時間もお金もかかってしまいますが、電子メールを利用すれば無料で写真や資料を添付して正確な情報伝達が可能です。まだパソコンをご利用でないお客様も、今年は弊社ホームページの会員様専用ページを閲覧することからパソコンを始めてみては如何でしょうか。

●「実家をたたむ」読売新聞取材 読売新聞(11月21日・22日)発行のくらし面に「実家をたたむ」という記事が掲載され弊社へ実家売却の仲介を依頼して頂いたお客様への取材記事が一部掲載されました。読売新聞の記者さんが弊社事務所へ取材へみえた際に新城市に相続不動産をお持ちの埼玉県在住の売主様と、北設楽郡東栄町に相続不動産をお持ちの三重県在住の売主様をご紹介しました。ご協力頂きました売主様に感謝、有難うございました。 全国の空家件数は増えているそうですが、実際に流通している田舎不動産はさほど増えていないのが実情です。地方自治体では空家を把握しており賃貸や売買の斡旋をしているようですが利用条件等が厳しく契約は難しいという声を聞いたことがあります。自治体や不動産業者等の第三者が間に入ると利用者自身の人柄がわからないので持ち主様には不安があるようなのです。弊社としては不動産売買にかかわらず、各地域のイベント情報を発信することで田舎へ足を運びその地域を知ってもらうキッカケ作りができればと思っています。今まで以上に空家を有効利用できるお手伝いができるよう、売主様、買主様の立場になった仲介を心がけ地道な活動を続けていきたいと思います。

          
2012年編集だより→