「田舎で暮らしま専科」編集だより 
 2015年12月号(303号)  
豊田市内の別荘売買の決済引渡しの 為に岡崎市内の待ち合わせ場所に行っ た時の事です。車の調子が悪かった為、 電車で移動したのですが、メタボ体質な 体に対して最近保健指導が入ったので 数駅を徒歩で歩く事にしました。普段、車 を運転していると寄り道をする事も少なく、 周囲を見るのも安全運転のために車や 歩行者の挙動を意識する程度ですので、 周辺環境を眺めて徒歩で歩くというのは 久しぶりな気がします。歩く道路の先に、 何やら年代を感じさせる家屋があったの で寄り道をしたのがカクキューの『八丁 味噌の郷』でした。
           
カクキューの社名(商標)よりも八丁味噌 というブランドのほうが有名でしょうか。こ の八丁味噌の郷は本社事務所と蔵が国 の登録文化財の指定を受けており、また、 NHKの連続ドラマの舞台にもなった事も あり、観光客が訪れる観光名所にもなっ ています。塚水はこの日は見学する事は 無かったのですが、機会があれば改めて見学してみたいと思います。

※※八丁味噌の郷※※
〒444-0923 岡崎市 八帖町字往還通69 TEL/0564-21-1355 FAX/0564-21-1382
Eメール/shop@hatcho-miso.co.jp

みそ(味噌)と言えば、この中部圏は独自 の味噌文化ですよね。塚水は大分県出 身ですが、20数年前に学校を卒業し、 就職の為に岐阜に来た時に軽いカルチ ャーショックを受けました。トンカツを注文 すると味噌カツが出てくる、おでんと言え ば味噌おでん、飛騨高山地方に行った 時は朴葉味噌、味噌汁は赤だし、味噌 煮込みうどんや味噌田楽など味噌を使っ た料理が多彩です。味噌カツは割と早く 馴染みましたし、赤だしも抵抗はありま せんでしたが、未だにおでんだけは『か らし』ですね。(笑) 当時、コンビニでおで んを買う時に、店員から『味噌にします か?からしにしますか?』と聞かれた時 には、この地域には選択肢があるのか 〜と妙に感心した事をハッキリ覚えてい ます。味噌は日本に古くから根付いてい る調味料・発酵食品ですが、多彩な利用 は、地域の人々の探求心と「おかず」的 要素の強さからくるものなのでしょうね。

● ガケ条例
家屋の新築・増築の際に、土地地形によ って考慮すべきものとして「ガケ(崖)」が あります。各都道府県の建築基準条例と いうものに規定されており、通称「ガケ条 例」と言われるものです。(県によって若 干の差異はありますが)定義としては高低差2m以上、角度30度を超える傾斜 地をガケと定めており、家屋の建築の際 には定められた対策が必要とされていま す。対策としては、ガケからガケの高さぶ んを引いて家屋を建築する(下図参照)、 堅牢な擁壁を設置する、ガケ上の場合 は30度の傾斜角ラインの下まで基礎を 設ける等とされています。 高低差のある地形は眺望や陽当り・通 風の良さを持つものもある反面、上記の 様に家屋建築の際に考慮すべき点が増 える場合もあります。新築や増築を見据 えて土地を探されている方は現地下見 の際に「ガケ」視点での土地形状の確認 や設計士との協議もお勧めします。

    
 2015年11月号(302号)  
●今月は静岡県浜松市、岐阜県高山市、 三重県南伊勢町界隈等、北へ南へと何 時になく走り回る機会が多い月でした。 秋になり、私の体の肉襦袢を通じても朝 晩に肌寒さを感じる日々が続く様になり ました。10月半ばに現地案内と今月号 で紹介する物件下見を兼ねて岐阜県高 山市〜長野県木曽郡木曽町へ出かけた 時の事です。1日目の高山市での予定を 終わらせ、翌日朝の予定に備えて国道3 61号を木曽町に向かって移動していた 時の事です。陽も暮れた事もあり薄手の 長袖でしたが車の運転をしながら肌寒さ を感じました。どうにも我慢できなくなっ て車の暖房を入れはじめたのですが、1 9時頃、道路沿いの温度表示を見てビッ クリ!。....気温4°Cの表示...... え!?まだ日没間もない19時だけ ど....殆ど冬じゃん.....と唖然。よ くよく考えて後から調べてみたら、走行し ていた国道は県境付近が標高1300m を超える地域なんですよね。あまりの寒 さに我慢できず、木曽町に入ったところ で日帰り温泉施設『せせらぎの四季(とき )』を見つけたので突入しました。
          
冷える日の温泉は格別です。赤褐色の 湯はクセもなくユッタリ体を温める事がで きました。湯船には地元の方数名もおら れ、会話を聞いているとその日は地元感 覚でも冷え込むそうでストーブを出した 等の話もしていました。体も温まり、疲れ も癒して、あともう少しの次の目的地へ 向かったのでした。木曽福島界隈に寄っ た際には皆さんも温泉を楽しんでみてく ださい。
★信州木曽福島代山温泉せせらぎの四季
〒397-0002 長野県木曽郡木曽町新開3968-2 TEL 0264-24-2626
入浴料金/大人700円・小学生350円 休館日/祭日を除く水曜日
          
ちなみに、この夜は寒い思いだけではな く、良い事もありました。丁度、地域のお 祭りが行われており、花火やちょっとした 出店等の楽し気な雰囲気に触れる事が できた事です。また、県境付近を走行中、 車の窓越しに見える星が綺麗で、思わ ず車を停めて星空を眺めていました。標 高が高く、市街地の灯りからも距離があ る山間部なので、ビックリするほど夜空 が黒く星が良く見えたのです。寒さは苦 手な塚水ですが、冬は冬なりの楽しみも ありますので四季の訪れを楽しみたいと 思います。

■不動産と税金について (譲渡所得編)
不動産の所有、売買には幾つもの税金 が関係してきます。売主様が売買を迎え 慌てるのが不動産売却後の譲渡所得に 対する税金の関係です。税金の計算を する元となる『譲渡所得金額』の算出に は、単純に不動産の売却金額から取得費(その不動産を得る際の費用)、諸経費 等の費用(仲介手数料や登記費用等)、 特別控除(特定条件による税金控除)等 を差し引いた金額から考えます。差し引 き後プラスの収支だと利益(譲渡益)があ り、マイナス収支だと損益(譲渡損)があ る訳です。譲渡所得は、そのプラスの部 分『譲渡益』に対して、所有期間に応じて 短期譲渡所得(20%)や長期譲渡所得 (39%)の税率が掛けられます。マイナス収 支になれば納税は不要なのですが、問 題なのは取得費を証明するものを紛失し ている場合です。証明書類としてその不 動産を取得した際の売買契約書や領収 書等が必要になりますが何10年も経つ と何処にしまい込んだか判らなくなって いたりします。取得費が証明出来ない場 合、『譲渡所得金額』の算出には売却金 額から諸経費・特別控除等しか差引出 来ませんので大きくプラス収支(譲渡益) が出る場合があります。(細かい話をす ると、取得費証明出来ない場合、譲渡費 用の5%は概算取得費として計上出来ま す)過去に不動産を購入された方は、一 度、購入時の売買契約書や領収書の保 管状況を確認しておく事をお勧めします。
  2015年10月号(301号)  
●ある日、新城市方面へ内覧に行った 帰りです。豊田市内の国道を走行中、 瞬間的に標識の後ろに異物があるのが 目につきました。
          
一端、通り過ぎた後に気になったのでU ターンして再確認したのですが、 これが、丸々とした現在進行形のスズメ バチの巣でした。
          
巣の感じから、多分、コガタスズメバチだろうと思います。塚水は5年前にキイロス ズメバチにやられています。(あの時は 自分のポカミスで凹んでいた後の蜂被害 だったので、正に『泣きっ面に蜂』状態で した)次に刺されたらヤバいかも。しかし、 こんなところに巣を作る彼らもたいしたも のです。仕事柄、方々へ行くと家屋の軒 下や隙間を経由した屋根裏に巣を見か ける事はありますが、標識裏は初めて見 ました。田舎では、縁起物として住人の 居なくなった巣をショーケースに入れて 客間に飾っていたりします。 どんな環境 であれ、生きて子孫を残す事で懸命に生 きる彼らに対して、一方的に害虫扱いを するべきものではないのでしょうね。不用 意に近づいたり、危害を加えなければ、 彼らも人間を攻撃する事は皆無です。何 事にも、お互いに傷付けあったり嫌な思 いをしないために、適度な『距離感』が必 要などだと感じました。

■「リトル・フォレスト (little forest)
御覧になられた方もいらっしゃるかもしれ ませんが、昨年夏から今年初にかけて 公開された映画を見る機会がありました ので紹介します。五十嵐大介氏による漫 画が原作で、2014年年8月に夏秋編、 2015年2月に冬春編が映画公開され ました。作者自身の岩手県で生活した実 体験をもとに、大自然に囲まれた小さな 集落で暮らす一人の女性主人公の話で す。原作の漫画を見てから映画を見たほ うがより楽しめるかと思いますが、映画 だけでも世界観は楽しめます。内容につ いてはココでは割愛しますが、映画版は 集落の映像が綺麗で、まさに田舎暮らし の環境そのものです。主人公の女性も 田畑を耕し自給自足に近い生活をしてい ますが、田植えや畑の耕作、作物の収 穫や収穫物を使った調理シーンがふん だんに出てきており、中山間地域の日常 がよく表されていると思いました。話が進 む中で、一度は都会に出て集落に戻っ てきた主人公の友人が語るシーンに、と ても自分に反省させられるものがありま した。 『自分自身の体でさぁ、実際にやった事 とその中で感じた事、考えた事、自分の 責任で話せるのってその位だろう。そういう事を沢山持っている人を尊敬するし、 信用もする。何にもした事がないくせに 何でも知ってるつもりで、他人が作ったも のを右から左に移しているヤツほど威張 っている。薄っぺらな人間の空っぽな言 葉を聞かされるのにウンザリした。: 俺 はさぁ、他人に殺させておいて、殺し方に 文句つける様な、そんな人生は送りたく ないな、て思ったよ』 情報化社会の中、色々な情報が容易 に手に入る様になりました。他人の解 説・感想等を(書籍や映像等を含め)見聞 きする事で知識量は大きくなりますが、 自分の実体験に裏付けされた言葉でど れだけ話が出来るのだろうか、という点 においても顧みる必要を感じました。自 分自身、人生折り返しの歳になりますが、 『考えてから実行する』も大事ですが、 『先ずはやってみてから考える』も必要不 可欠だと思いますので、肝に銘じて実践 していこうと思います。

  2015年09月号(300号)  
この度、『田舎専科』は創刊300号を 迎える事ができました。田舎専科を御愛 読頂いています会員様をはじめ、これま でと変わらぬサポートを頂ける不動産業 者様・工務店様・関係各位のお陰であり ます。本当にありがとうございました。 心より御礼申し上げます。これを通過点 に、今度は次の400号を目指して会員 の皆様に夢の田舎暮らしを実現して頂け るような物件情報を提供して参りたいと 思います。少し振り返ってみて、過去の1 00号、200号発行時はどんな年だった のかが気になって確認してみました。10 0号(代表福田)1999年1月:数か月前 に故小渕恵三氏が首相に就任。この年 から翌年にかけてITバブルが起こる。道 路交通法の改正により運転中の携帯電 話の使用が禁止となる、といった年でし た。200号(代表原田)2007年5月:数 か月前後して能登半島地震、新潟県中 越沖地震が発生。同年に第1次安倍内 閣から福田康夫内閣へと首相交代があ りました。次の400号は、このまま順調 にいけば2024年1月でしょうか。リニア 新幹線の開業よりも早そうです。

■新城市黄柳野地区の 草刈りボランティア
8月某日、今年初の集落応援隊の活動 に参加してきました。今年の集落応援隊 は、既に何度か実施されていましたが、 これまでスケジュールが合わずなかなか 参加出来ない状態が続いており、活動に 参加出来ない事を地元の方々にお詫び の連絡を入れていたのですが、ようやく「幽霊部員(笑)」から脱却する時がきまし た。この真夏の暑い時期ですが、雨男塚 水が行動すれば天気が崩れて草刈りし やくすなるに違いない.........と期待して いたのですが、塚水の雨男パワーを上 回る晴男が居たのか、当日は草刈りを 止めて水遊びしたくなる程の晴天だった のでした。午前中の作業場所は毎年ソ バを植えている土地の上部の傾斜地で す。毎年刈っている場所ですのでそれな りに慣れているのですが、この時期の晴 天ですので流石にバテるのが非常に早 いです。何度も水分補給を行いながら作 業を進めますが、頭に巻いたタオルを何 回絞った事か.........。日影で休憩をして いた時、遅れて来たのすずめの学校のA 校長が手土産に冷やしトマトを持ってき てくれ作業者に配ってくれました。
         
疲れた体に嬉しいオヤツです。ヒンヤリ 感と野菜の甘さで、リフレッシュです。「お かわり」したかったウマさでした。午前中 の作業が終わり、一旦皆で引き揚げて 昼食(給食)タイムです。今回はデザート に取れたてスイカが付きました。
          
昼食後に、各自涼しいところでゴロゴロし て体力と気力の回復を図り、午後の作業 に向かいました。その場に居た誰かが、 午後から天気が崩れるかも....と言っ ていましたが、悲しい事にそんな気配は 全くなく午前中に引き続き快晴の中で作 業を進めたのでした。特に、旺盛に伸び ているセイタカアワダチソウを刈るのは 難儀する程で刈ったセイタカ〜が刈払機 の上に圧し掛かってきて、それを振り払 うのに更に体力を消耗する、という状況 でした。この日は朝から地区の人達総出 で草刈りをしていた様で、周囲のアチコ チで地元の方々が作業をしていました。 夏場は特に雑草が精力的に伸びますの で草刈り作業の回数と時間も増えますが、 掃除と同じで、作業をやったぶんの成果 がハッキリ出ますので、作業後の気分は 上々です。帰りは湯谷温泉の日帰り温 泉施設に寄って汗を流してから犬山へ帰 りました。次回は10月の予定ですので 作業しやすい気候になっていると思いま す。地元の方との交流と、お腹のゼイ肉 を落とすために、次回も都合をつけて参 加したいと思います。

        
 2015年08月号(299号)  
●7月某日、物件下見の為に岐阜県郡 上市和良町へ行っていました。ふっ!と 目についた国道脇の看板に『イラスト田 んぼ』の文字が。
      
矢印の方向をみると仮設の足場があり、 時間に余裕があったので寄り道してみま した。足場に上り、眼下の田んぼをみる と、そこには色の異なる数種類の稲を使 ったイラスト作品がありました。 いわゆ る田んぼアートです。
      
田んぼアートは、1993年に青森県南津 軽郡田舎館村で村起こしの一つとして始 まったそうで、現在では全国に広まり、全 国田んぼアートサミットも開催されていま す。インターネットにて田舎館村の田んぼアートの写真を見ることができますが、 さすがに本家本元は素晴らしい出来映 えで、現在では、毎年20万人の観光者を 集めているそうです。継続した取り組み も称賛されるべきものですが、身近なも のを使ったアイデアで村おこしも学ぶべ きところだと感じました。

■ 熱中症に御注意
日本各地で梅雨明けし、レジャーや作業 の最中に暑さのために熱中症になる可 能性も高くなりました。熱中症は本人が 自覚症状を感じにくい場合も多いそうで すが、以下の様な症状の際には要注意 です。 ・立ちくらみや目眩がする ・体のだるさや吐き気 ・汗のかきかたがおかしい ・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けな い等 おかしい、と思った際には無理をせず休 む様にしてください。涼しい場所(風通し のよい日陰、クーラーの効いている室内) へ移動し、水分補給をしながら身体を冷 やします。体を冷やす際も、首筋、脇の 下、大臀部の付け根など大きな血管の ある場所を水やアイスパックで冷やすと 効果的です。熱中症は症状が重いと死 亡したり後遺症が残る事もあるそうです。 また、日光のあたる屋外だけで起こる症 状ではなく、風通しが悪く熱が籠りやす い屋内でも熱中症になる事もあります。 無理をせずこの夏を乗り切ってください。

■ 空き家対策特別措置法の施行
新聞や雑誌等の報道で御存じの方も多 いと思いますが、今年5月に空き家等対 策に関する特別措置法(いわゆる空き家 対策特別措置法)が全面施行されました。 これまで自治体独自に進めていた空き 家対策を国の法律として対処できるよう にした訳です。同法の内容詳細は割愛し ますが、これまでは空家所有者の都合と 権利の前に自治体側は二の足を踏む事 もあった空家対策でしたが、同法により 自治体側に調査や指導、改善措置等の 命令、強制対処などの権限を与える規 定となっています。また、建物がある土 地は固定資産税が優遇される特例があ り、それを利用する為に古屋を放置する例もあります。同法ではその優遇措置の 除外も可能としています。仕事柄、中山 間地域等を走り回っていると空家が目に つきます。また、山奥に開発分譲された 別荘地も例外ではなく、見るからに数年 使われていない別荘家屋や屋根が落ち て廃屋になって放置された小屋等もあり ます。所有者側の言い分もあるとはいえ、 周辺住民の方からすると倒壊や飛散に よる事故、不審者の徘徊、景観の悪化、 廃棄物の投棄、害獣・害虫の懸念等が あり、所有者の個人の自由では済まない 問題となりえます。同法の施行により、 現在の空家が直ぐに中古住宅市場に出 てくる事になる訳ではありませんが、所 有者には管理・活用・処分を促すきっか けになろうかと思います。今後、同法に より各自治体がどのように空家対策に取 り組んでいくかを注目していきたいと思 います。

  2015年07月号(298号)  
●6月上旬に物件下見のために岐阜県 郡上市へ行ってきました。とても天気が 良く、愛知県の都市部は暑いだろうなぁ 〜と思う様な陽気でしたが、国道41号と 国道256号線を北上する白川町、下呂 市、郡上市の行程は山林に挟まれた飛 騨川、馬瀬川沿いを走るという環境のせ いかとても涼しく感じました。そんな中、 郡上市に入った辺りから川近くの道路沿 いに駐車している車が目立ち始めました。 ふっと川を見ると鮎釣りの人達の姿が。
           
ノンビリな性格のため釣りが向かない塚 水は無関心でしたが、もう鮎釣り解禁の 季節になったのですね。ちなみに、塚水 は子持ち鮎が大好きです。秋口頃に下 見や内覧等であちこち行く際には、鮎釣 り場近くの道の駅や直売所を覗いていま す。ささっと荒塩を振りかけて塩焼きして 酒のツマミです。(笑)釣りといえば、過去 に釣りを趣味とされる方からの物件問合 わせもありました。概ね、川沿いもしくは 釣り場の近くの拠点探しで別荘物件の問い合わせです。『(釣りの出来る)川の近 く』というところから、なかなか厳しい条件 なのですが、たまたま条件に近い物件が 売りに出ていたり、知人の紹介で売買出 来る話になったり、環境や価格を含め希 望条件をすり合わせていくなかで成約に 至る訳です。売買後、趣味の釣りの拠点 として楽しみながら活用して頂けている 事を思うと仲介業者として嬉しいです。

●雨の下見について
梅雨入りし雨が多い季節となりました。 弊社も事前に下見の予定をたてていても 当日雨になる場合もあり、どうしても予定 変更出来ない場合はブツブツ恨み節を 唱えながら出かける訳です。会員の皆様 も同様に下見の予定を立てていたのに 当日雨降りとなった場合、濡れるのが嫌 で下見を中止される方もいらっしゃると思 われます。弊社も雨降りは綺麗な写真が 撮れないので物件の下見としてはあまり 気が進まないのですが悪い面ばかりで はありません。むしろ物件の状態を見る のに好都合な場合もあります。例えば家 屋の雨漏りチェック。前日から降り続く様 な雨の日が丁度良いのですが、屋根の 継ぎ目の下に位置する部屋の天井や柱 の周囲を見ます。雨漏りがあれば濃いシ ミが目立つわけです。また、土地につい ても水はけや傾斜地の水の流れ込み、 周囲の川・沢がどれほど増水するの か?、山林傾斜の沢水は道路に溢れだ してくるのか?を確認できます。雨天は 雨天なりに物件を見るうえで貴重な情報 を与えてくれるものです。こういった理由 もあり、中古住宅の内覧時が雨だった際 にも私は雨天時のメリットを御客様に説 明しています。なかなか狙って雨天時に 下見や内覧が出来るものではありませ んが、これからの雨天が多くなる時期だ からこそ、気になる物件を確認するには 好都合かもしれません。

■ 森林法の届け出について
森林法は地積を問わず地目が山林の土 地に指定される場合が多いです。指定 区分として『保安林』と『地域森林計画対 象民有林』があり、弊社の取扱いで多い のは後者です。この地域森林計画対象 民有林(以下、民有林)の指定があると法令の定めにより主に次の2つの届け出 が必要になります。 @所有者変更の届け出が必要。 A立木の伐採について、伐採を開始す る日前90日から30日までに市町村に届 け出が必要。 @は平成24年4月から施行された制度 です。面積による届け出免除等はなく、 民有林の指定があれば届出が必要とな ります。売買等の目的や所有者の実態 把握のために法改正された様です。A は伐採に関する制度です。自分の土地 だから木を何時でも好きに切っていいじ ゃないか!と思われる方も多いですが、 意外に知られていない法規定です。立木 を伐採する際に、樹齢何年の何の木を 敷地全体の何%程度切るかを届け出し なさい、というものです。この書類提出は 『届出制』であって『許可制』ではありま せん。行政側より「こうしてください」とい う指導がある場合もありますが「伐採不 可!」という事は強要出来ないので、あ まり難しく考える必要はないでしょう。御 自身が所有している土地が森林法の規 定区域に含まれているかは当該市町村 の森林関係の部署に問い合わせると判 ります。

 2015年06月号(297号)  
●厄年は過ぎましたが厄払いなど何もし てこなかったので、犬山市内の神社へ災 難除けのお祓い(ご祈祷)に行ってきまし た。初詣や一時期熱心だった御朱印集 めを除いてはあまり神仏とは縁がない生 き方をしていましたが、困った時の神頼 み、という自身の都合の良さに苦笑いし つつ、いそいそと出かけた次第です。神 社受付で手続きを済ませ、暫し待った後 に拝殿へ案内されました。そこで神職に よる一連の儀式(祭儀)により厄払いをし て頂いた訳です。これで悪運を切り離し、 新たな気持ちで公私共々邁進していきた いと思います。ところで不動産関係で祈 祷と言えば『地鎮祭』(じちんさい、とこし づめのまつり)があります。比較的見かけ る光景としては、これから建築を行う土 地における地鎮祭です。土地の四隅に 青竹・笹竹を刺してしめ縄でグルりと囲 んだ状態、または、そこに祭壇が置かれ、 神主(神式)もしくは和尚(仏式)と施主・建 築関係者が集まって神妙に式を執り行っ ている状況です。地鎮祭はその土地の 氏神様を鎮め、土地を利用させてもらう ことの許しを得る事、工事の無事や安全 と家の繁栄を祈願するものです。日本は 古来、多神教で、「八百万の神」(やおよ ろずのかみ)です。田の神、山の神、水 の神、竈(かまど)の神、トイレ(厠)の神.... いろんなところに神様はいます。その中 の、土地の氏神様に対する儀式です。近 年、地鎮祭を省略する例もあるそうです が、家を建て、そこに住まう事を考えると 気持ちの問題とはいえ地鎮祭は行った ほうが良いかと思います。他所から引っ越してきた際に御近所へ挨拶周りをする 事と同様、その土地に住まわせてもらう 際の氏神様への御挨拶という意味で地 鎮祭があると考えます。

■ ボランティア活動 協力の御願い (三河の山里 集落応援隊)
過疎化により中山間地域では田畑や山 林の荒廃が進みつつあります。三河山 間地域も例外ではなく、地元の方々だけ では里山の維持が難しくなっています。 会員の皆様の中で里山維持の志しをも ってボランティア活動に参加して頂ける 方がいらしたら是非ともご協力をお願い 致します。「自然の中で集落の人たちと 汗をかきたい」「山里に移住を考えており、 地元の皆さんと話がしたい」という方是 非参加を御検討ください。活動は主に草 刈り作業や行事のお手伝いなどです。 (ボランティア活動ですので、日当支給は 無し。交通費・食費等は各自負担です) − お問い合わせ先 ー 愛知県 地域振興部 地域政策課 山村振興室 電話: 052-954-6097 E-mail: sanson@pref.aichi.lg.jp

●道の駅「もっくる新城」
現在工事中で2015年度開通予定の新東 名高速道路「豊田東JCT〜浜松いなさ JCT」ですが新城IC出入り口付近に新た な道の駅「もっくる新城」 が一足先に3月 21日オープンしました。 新城IC開通時には新城市の新たな玄関 口になろうかと思います。同施設には観 光案内や飲食・物販施設の他に足湯(湯 谷温泉のお湯を使用)や電気自動車用 充電器も備わっています。また、ベビールームやファミリートイレもあり小さなお 子様連れでも安心して利用できる配慮も されているそうです。同方面にお出かけ の際には利用してみてください。

 2015年05月号(296号)  
●4月上旬、郡上市和良町の国道256号 線沿いを走行中に和良川にかかる鯉の ぼりを見つけました。よい加減の風に流 されて気持ちよさそうに泳いでいました。
            
ここ数年、個人宅に掲げられた鯉のぼり を見かける回数は減少傾向で、この川に 渡してある鯉のぼりが今年最初に見つ けた鯉のぼりでした。4月上旬とは言え、 端午の節句まで1ヶ月を過ぎた頃ですの で、数年前ならチラホラ住宅地でも見か けていたような気がします。最近は核家 族化や住宅事情、共働きなどにより、上 げ下ろしに手間のかかる鯉のぼりより部 屋でシーズン中飾ったままにしておける 鎧かざりや五月人形が人気だと聞いたこ とがあります。端午の節句を祝うという風 習は健在ですが、その祝い方も年を経て 少しずつ変化していくものなのだと感じま した。ここで忘れないうちに「鯉のぼり」の 歌を♪
♪1.甍(いらか)の波と雲の波 重なる波の中空(なかぞら)を 橘(たちばな)かおる朝風に 高く泳ぐや鯉のぼり
♪2.開(ひら)ける広き 其(そ)の口に 船をも呑まん 様(さま)見えて ゆたかに振う 尾鰭(おびれ)には 物に動(どう)ぜぬ 姿あり
♪3.百瀬の滝を 登りなば 忽(たちま)ち竜に なりぬべき わが身に似よや 男子(おのこご)と 空に踊るや 鯉のぼり
言葉が堅くて今風ではありませんが、ま っさきに頭に浮かぶのは「屋根より高い 鯉のぼり〜♪」より、「甍の波と〜♪」で す。こちらの歌の方が凛々しいように感 じるのは私だけでしょうか。

●我が家のナポレオン
毎年春の嵐で実のほとんどを落としてし まう我が家のサクランボ樹ナポレオンが、 今年は今のところまだたくさんの実を残 してくれています。あとは強風が吹かな いことと、ヒヨドリを警戒するのみです。
            
いつも数個しか残っていない貴重なサク ランボを、食べ頃を日々観察しながら狙 っているヒヨドリに先に食べられてしまい ます。今年こそはせめて片手いっぱにな るくらいの収穫ができればと期待してい ます。サクランボは種類の異なる木を複 数本植えないとあまり実をつけないそう ですが、ナポレオンという品種は単独樹 でも実付きが良いとの事で狭い庭でも楽 しめるサクランボです。でも実付きは良く ても風が弱点なので、実の収穫にこだわ るならば風対策が必須です。

● 2015年3月19日、人間国宝の落語家、 三代目桂米朝師匠が89歳の大往生を遂 げられました。ここ十数年は表舞台に姿を現す機会も少なく、御存命中に高座で の噺を聞く機会はとうとうありませんでし た。とは言え、今はインターネットの無料 動画サイトYouTubeに若かりし頃の米 朝師匠の落語がたくさん投稿されていて、 自由に楽しむことができるので便利な時 代になったものだと、その恩恵を享受し ている毎日です。米朝師匠の噺の中で 特に好きなのが幻のネタといわれる「古 手買(フルテガイ)」です。説教じみた話 なので一般受けせずあまり演じることが なかったそうですが、私は噺の中で客が 古手屋の番頭へ言い放つ含蓄のある捨 て台詞が気に入っています。「その道に おってその道を勤めざる者は、家職盗人、 禄盗人と言うんじゃ。お前は古手屋なら 古手屋という職におるんやろう、それで それだけのことができなんだら家職盗人 と言われてもしゃぁないわい!」。これを 「不動産屋なら不動産屋としての仕事が できなんだら家職盗人と言われてもしゃ ぁないわい!」と自分に置き換えて戒め としています。米朝師匠が残してくださっ た話芸に励まされていることに感謝しつ つ、心よりご冥福をお祈りします。
 
 2015年04月号(295号)  
●三重県美杉町太郎生へ松坂市方面 から向かうと、途中奈良県を経由する県 境の地形になっています。太郎庄の手 前に位置する道の駅「伊勢本街道 御杖 (みつえ)」に立ち寄った際、奈良県らし いキャラクターを発見したので記念撮影 しました。

奈良県のマスコットキャラクターである 「せんとくん」です。登場時は賛否両論あ ったせんとくんですが、しっかり奈良県の イメージキャラクターとして定着していま す。個人的にせんとくん登場時には正直 ビックリしました。驚きの理由は、せんとく んのキャラクターデザインをしたのが籔 内佐斗司(やぶうちさとし)氏で、せんとくんは籔内氏が数多く手がける童子その ものだったからです。籔内氏の名前を聞 いてピンとこない方は、新城市門谷にあ る鳳来寺山の参道へ機会があれば足を 運んでみてください。ご存知の方もいらっ しゃると思いますが、鳳来寺山の由来を 表した鳳凰に乗ったかわいらしい童子の ブロンズ像が参道入り口にあります。こ のブロンズ像を製作したのが籔内氏です。 世間でせんとくんが話題になるず〜と以 前から全国各地にさまざまな童子が点 在しています。東海地域で屋外展示され ていて自由に鑑賞できるものは鳳来寺 山の他に高山市本町、岐阜市神田町等 にありますので興味のある方は付近を 散策して探してみてください。 ちなみに、松坂市方面から国道368号線 を走行して美杉町へ向かうと、途中で国 道368号線は狭い峠越えのいわゆる「酷 道」になります。対向車とのすれ違いも 容易にできないような道幅とカーブが続 き、野生動物も出没します今回は好奇心旺盛な鹿と遭遇しました。 車を近くに止めても逃げ去る様子はなく、 適度な距離を保ってこちらをじぃ〜と観 察しています。カメラのフラッシュに動じ る気配もなく、しかし耳だけはピン!と立 てて周囲を警戒している様子で私を観察 しています。前回の猪に引き続き、私が 猟師ならコイツは簡単に撃たれてるなぁ と思いながら、車を発進しても逃げる様 子もなく私を見送る鹿にバイバイをして その場を去りました。もしかしたら奈良出 身の鹿で「鹿せんべい」を期待していた のかもしれません。そう考えるとあの人 に対しての警戒心の薄さが納得できます。 そんな感じの野性味あふれる酷道です ので、林道走行に慣れていない方は津 市白山町方向からか名張市方向からの アクセスをおすすめします。

 2015年03月号(294号)  
●先日、物件案内で高山市上宝町へ行 ってきました。飛騨高山というと豪雪地帯 のイメージがあるのでスタッドレスタイヤ を装着し、時間的余裕ももって出発しま した。途中、高山市内に入る頃には風景 に雪の白さが目立つようになりましたが、 国道部分は除雪がシッカリされており滞 りなく走行できました。予定通り早目に物 件へ到着したもののすぐ建物に入ること ができません。家の玄関前には70p程 の積雪があり、進入路の雪かきをしない と玄関へたどり着けない状態でした。
           
御客様が到着する前までに雪かきを完 了させなくてはなりません。さっそく作業 開始したものの、雪は積もって数日経っ ているせいかガチガチに堅い状態で重さ もありなかなか手ごわいのでした。私は 屋根の雪おろしの経験はありませんが、 地元の方は足場の悪い屋根の上でこう いった堅く重い雪を定期的におろしてい ると思うと、それはそれは大変な作業だ と痛感します。地元の方はどこの家も朝 の日課は「雪またじ」ではじまるそうです。 「またじ」とは飛騨の方言で後片付けのことで、「雪またじ」とは「除雪」のこと。とり あえず玄関までの進入路を雪またじし、 家屋内に入って窓を開け風通しをします。 窓を開けると、目の前には氷柱(つらら) が。雪の多い地域ならではの光景でした。
           
高山市はまだまだ冬真っ只中ですが、冬 枯れしていた木々の枝には花芽や葉芽 の膨らみが目立つようになってきました。 杉の木は今年も花粉をたくさん付けて山 が茶色になってきています。まだまだ雪 がちらついて寒い日が続いていますが、 春が確実に近付いていることを感じます。 先日、タイに長期出張することになった 方から「現地の気温は28度〜32度。雪 が羨ましい。」と聞き、日本には四季があ って良かったな〜と思ったのでした。冬 の大雪や寒さは辛いですが、それはそ れで何かしら冬ならではの楽しみがあっ たりします。我が家の2匹の猫は冬は互 いに温めあって仲良しですが、夏は喧嘩 ばかりです。我が家にとって平和な冬が 去ろうとしていると思うと、つい引き止め たくなります。

■ 家屋の解体(滅失)と 固定資産税について
土地・家屋にかかる固定資産税は、毎年 1月1日時点の所有者に対して課税され ます。売買する際には4月1日を起算日 として、引渡し日を境に固定資産税を日 割りして買主様が売主様へ日割り分を 支払うのが商習慣となっております。関 東より北の地域は1月1日を起算日とす るようですが、愛知より西側では4月1日 を起算日とする商習慣のようです。1月1 日を起算日とするのは課税基準日だか らで、4月1日を起算日とするのは、実際 に固定資産税の納付書が送付されるのが4月1日以降だから、という考えのよう です。ところで、年の途中で家屋を解体 した場合には固定資産税はどうなるでし ょうか?一般的には、年の途中で家屋を 解体してもその分を日割清算して税金を 免除したり、支払い済み分を還付するこ とはありません。(市町村によって扱いが 異なる可能性もあります。) 極端な例を 上げると、1月2日に建物を解体し滅失 登記した場合、1月1日にはまだ建物が 存在しているので1年分の固定資産税 が課税されることになります。また、建物 未登記でも固定資産税が課税されてい る場合は、建物が所在する市町村の税 務課へ「家屋滅失届出書」を提出する必 要があります。それを怠るといつまでも 課税され続けることになります。田舎不 動産には未登記建物が付属することが 多々あり、実際に現地に存在する建物と 固定資産税課税台帳に記載されている 建物の内容が一致していないケースは 日常茶飯事です。そんなルーズさも田舎 不動産の特徴の一つと言えますが、そう いった問題に神経質になり過ぎない事が 田舎不動産を取得する素質だと言える かもしれません。
 2015年02月号(293号)  
●山間地域をドライブしているといろい ろな動物に遭遇します。一番多く見かけ るのは何処にでもいる猿です。次は市街 地にお住まいの方は意外に思われるか もしれませんがカモシカです。カモシカは 奥三河や恵那、加茂郡白川町の車通り の少ない県道や市道で良く見かけます。 日本鹿との遭遇率が高いのは郡上市南 部です。タヌキは夜行性なので日中見か けることはめったにありませんが、時々 空家の小屋などに隠れていたタヌキを目 撃したりします。珍しいと思うのはキツネ です。キツネは仕事中だと過去に1度し か見かけたことがありません。キツネは 準絶滅危惧種に指定されているので見 かけないのも当然なのかもしれません。 猪の子を捕食するキツネの数が減少し てことが、全国的に猪が増えている原因 のひとつとも考えれらているそうです。そ んな増加傾向の猪ですが、日中見かけ る事はほとんどありません。先日、珍しく 日中に猪一家を発見したので近くに車を 止めて観察してみました。すぐに車の気 配に気づいて逃げるだろうと思ったので すが、全く気付いた様子がありません。 大小合わせて10頭ほどいた猪の中で一 頭だけ何か様子が違うことに気付いたよ うで、しきりにこちらへ鼻を向けてクンク ン匂いを嗅いでいます。目で見るという より鼻で見る、という様子でどんどんこち らへ近づいてきます。私が猟師なら簡単 に仕留められるなぁ、と思うほど猪の警 戒レベルが間に合っていません。そんな 中ようやく他の猪も何かの気配に気づい たらしくソワソワし始め、一番遠くにいた一頭が駆け出したのをきっかけに、各々 が散り散りに山の中へ逃げ去って行きま した。何で逃げるのかわからないが何と なく逃げた方が良い気がする・・という風 情の逃げっぷりで見ていてとても面白か ったです。             

■「 落石注意」と言われても・・?
山間部をドライブしていると落石注意の 看板を目にすることがあります。 「視界に入らない場所から突然落ちてく る落石にどうやって注意すれば良いので しょう?」と、お客様から質問され上手に 回答できなかったことがあります。この看 板の注意喚起は「落ちてくる石」は当然 ながら「落ちている石」なのだそうです。 道路上に落石があるとタイヤをとられる 場合がありますし、大きな石が落ちてくる 前兆として小さな落石がある可能性が考 えられます。なので、道路上に落石が見 られるような場所はスリップ等しないよう に注意するだけでなく上からも落石があ るかもしれないので注意(覚悟)して進み ましょう、という事のようです。標識の絵 を見ると、まさに巨大な岩が落ちてくる瞬間を描いているように思えるので「落ちて くる石」にどうやって注意すれば良いの だ?!と考えてしまうのも頷けます。
               
 2015年01月号(292号)  
●新年明けましておめでとうございま す。本年もご愛顧よろしくお願いいた します。 某日、小川沿いの直線道路を車 で走行中、右手側に流れる小川の上を一 羽の鵜が飛んでいるのが目につきました。 そのままお互い付かず離れずで同じような スピードで前方へ進んでいるので、ふと車 のスピードメータが何キロを指しているの か気になりました。鵜を横目で見ながらメ ーターを確認したところ50qの速度で並 走(?)していました。鵜は少なくとも50q のスピードで飛べるということを身をもって 確認しました。このまま何処までも並走で きれば面白いのですが、人間が信号で足 止めされているうちに鵜は遠くへ飛んで行 ってしまいました。私が車で移動するときの 移動距離と時間の目安は、信号待ち等を 考慮して1時間で30qです。50qで飛ぶ 鵜には信号や渋滞、スピード違反取り締ま りの心配がないので、人間よりずっと早く5 0q進むことができるようです。車という機 械に頼らなければ1時間に10qも進める かどうかわからない非力な私に比べ、鵜は なんと素晴らしい身体能力の持ち主でしょ う。服が無くても四季を過ごすことができる し、家を必要とせず食事は完全自給自足 です。この世界は人間中心で人間が支配 者であるように思われがちですが、野生生 物は私が思っている以上に強かに生きぬ いているように思われました。私自身は周 囲の方々に支えられ助けられて今がある ことに感謝しつつ、野生の逞しさを見習っ て切磋琢磨していきたいと思います。

●モンキードッグ活動中
                
田畑を荒らす猿や猪を犬を放して追い 払うモンキードッグについての話を耳 にした事はありますが、方々をドライ ブしていて実際に活動している気配を 感じたことはありませんでした。そん なある日、本巣市で大変興味深い看板 を発見しました。「モンキードッグ活動 モンキードッグの飛び出しに充分注意 してください」と書かれ、反射材のつ いたベストを着た犬の写真がのってい ます。本巣市では山あいの根尾地域や 旧本巣町北部で活躍し効果をあげてい るそうです。しかしモンキードッグが 交通事故死してしまうケースが発生し、 モンキードッグの存在を多くのドライ バーに知ってもらうことを目的として 設置された看板のようです。モンキー ドッグは長野県の訓練所に半年間犬を 預け、飼い主も月1回現地で躾けのた めの訓練を受けるそうです。飼主共々 必要なスキルを身につけて晴れてデビ ューとなります。犬が嫌いな人にとっ てはモンキードッグの活動は手放しで 歓迎できないという問題もあるようで すが犬に罪はありません。犬は人間の 都合で利用され頑張っているのだとい うことを理解し、見守ってあげられる環境になればと思います。

■ 田舎専科年会費 キャッシュバックの実績
2010年4月号(235号)で、「2010年4月以 降に弊社仲介にてご成約頂いた会員様 を対象に、2009年5月以降にお支払い頂 いた田舎専科定期購読料をキャッシュバ ックさせていただきます。」とご案内しまし たが、覚えていない会員様もいらっしゃ います。売買手続き完了後に年会費を キャッシュバックさせて頂くと「こんなサー ビスあったの?!」と、驚きと同時にとっ ても喜んで頂けます。「何だか得した気 分♪」と言って頂けるので弊社としても企 画した甲斐があります。毎年継続して頂 いている会員様だと15,000円をキャッシ ュバックさせて頂きました。ご成約頂く会 員様のちょっとした楽しみとして、今後も 続けていきたいと思います。
2014年編集だより→